肩こりと指の痛みの関係
こんにちは。
☘☘ 今回は肩こりと親指の痛みとの相関関係についてです。
60代女性
子供のころから肩こりがひどく、体が前に丸くなる傾向で、ついつい姿勢が悪くなる。
中学生の頃に、バレーボールで左親指を突き指し、その後も時々調子が悪い時もあった。
特に3年ほど前、編み物に凝ってから、左親
指の付け根あたりがさらに伸びづらく、痛むようになってきた。
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まず、この患者さんの体を診ますと、体全体が鋼鉄のようにカチカチでした。
当初、どこから手をつけてよいのか、という感じでした。
とくに肩は、巻き肩で、背中と同様に胸部の
筋肉も硬く張っており、特に胸鎖関節・肩鎖関
節が大変に窮屈で、腕は上がりますが、肩甲骨
の動きがかなり制限された状態でした。
肩甲骨は、左側の方が重いためか動きが悪く、
また右側の肩甲骨の位置は、背骨から少し離れています。
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施術はまず、硬い腹部をゆるめ、体全体の緊張を取っていきます。
全体が弛んだところで、患部の治療に入りますが、まず、肩の胸郭を作る胸鎖関節の緊張を取っていきます。
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鎖骨と胸骨(胸部の中央にあります)の関節で
すが、肩こり・五十肩・腕や手の痛みがあるほ
とんどの方は、この胸鎖関節が緊張しており、
施術の際に痛みを感じます。
この関節がかなり窮屈な方は、弛むまでに時間がかかります。
弛んでくると、次第に痛みは軽くなります。
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つぎに、肩鎖関節を弛めます。
肩鎖関節は肩甲骨の肩甲骨先端の突起部分と鎖
骨との関節です。
この部分が硬いと肩の関節の隙間がなく窮屈なかんじです。
緊張度合いが強いと、少し押さえるだけでも痛みを感じます。
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最後に肩甲骨の動きが良くなるよう、肩甲骨
と肋骨(胸郭)の関節を弛めていきます。
今度は、左親指の治療ですが、周辺の筋肉の硬
さや、手の骨どうしの関節の隙間もなく、動き
が悪いです。
痛くない程度に、少しづつ丁寧にゆるめていきます。
このような治療を何回か行い、今では左肩はか
なり楽になり、左親指の痛みも落ち着いてきています。
左肩が落ちついたのか、今では右の肩の治療を
しています。
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左親指の痛みも患部だけ治療するのではなく、肩周りもしっかりとゆるめる治療をすることで、痛みも軽くなると同時に、また持続性も出てきます。
肩の痛みを放置しておくと、次第に腕・手に負
担がかかり、痛みとなって慢性化していきます。
腕や手が痛くなったら、まず肩からの治療を考えていただきたいと思います。
🌺ヴ ィ ラ 整 骨 院
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