巻き肩による背中と腕の痛み

毎月数回来られる常連の50代半ばの女性の患者さん。

仕事柄、腕をよく使う事が多く、腕と背中が痛いとのこと。

今回の治療は3回目です。

 

この方の姿勢はあまり良くなく、左右の肩甲骨が背骨から離れ、

両肩が前に巻いたような肩、いわゆる巻き肩になっています。

またこの巻き肩によって、両腕も内側に巻くような状態になっており、腕の筋も硬くなっています。

 

このような方は結構おられますが、この方はかなりひどく、胸部の硬結で肩の関節が前に引っ張られ、また背部の強い硬結によって肩甲骨の動きが悪くなり、腕が上まで上がり切らない状態になっています。

 

このような方にはまず、硬結した胸筋を筋肉に沿ってしっかりとほぐしていきます。         

 胸の筋肉をほぐされるのは、結構気持ちが良いかもしれません。  

胸の筋肉がほぐされているのと同時に腕の筋肉、また背中の硬結した筋肉も自然とゆるんでいきます。        

 

私は、背中に痛みがある方には、しっかりと胸の筋肉をゆるめるようにしています。   

背中の筋肉をほぐすのはなかなか大変なので、反対側の胸の筋肉をほぐしたほうが、意外と背中の筋肉はゆるみやすいのです。   

 

 ある程度肩周りがほぐれてきたので、凝り固まった肩関節もゆるめて調節し、腕が上がりやすい状態にしていきました。

 

治療後、上半身が軽くなり、腕が以前より少し上がりやすくなったので、「肩や腕がすごく軽くなって、腕が上がりやすいです!!」と喜んでくださいました。

 

腕が上まで上がり切るまでには、少し時間はかかりますが、

この治療を続ければ、よい結果に繋がると思います。

また相乗効果で、ご説明した簡単な肩の体操を日々し続けて頂けたら、より良くなると思うのですが・・・。