腰 痛  ( 伸びづらい腰 )

先日、腰が痛くて伸びづらいという常連の60代前半の女性患者さんが来られました。

「昨日、町内の用水路の掃除後、ソファーに横になり、次第に腰から臀部にかけてズシズシと重くなり、腰が伸びづらくなった」とのこと。

 元々、腰回りは硬い方なのですが、骨盤が歪んだのか、全体的に右側にロックされたように上がってしまっていました。   

治療の初日は、表面のこわばっている筋肉をやさしくほぐす程度にして治療を終えました。     

次の日、「昨夜まで、痛みはありましたが、今朝起きたときは、痛みが大分軽くなりました。」とのこと。

 昨日の治療によって、表面の張りは抜けていました。

今日の治療は、腹部・下腹部の筋肉をゆるめるのをメインです。

最後にストレッチをし、確実に昨日より、腰の動きがよくなっているのがわかりました。    ご本人も軽くなった腰に納得されたようで、 少し様子を見てもらうことにしました。

その後、しばらく来られていないので、良くなられたのかもしれません。

 

 

 

 先月の終わりごろから、腰を傷め、腰が伸びづらい60代後半の男性。

仕事柄、重いものを持つことが多く、体が疲れた際には当院にてその都度治療をされる方です。

その方も、どちらかといえば、右腰の痛みが強く、腰が伸びにくくて、前かがみになる、とのこと。  

診てみると、腹部の筋肉(大腰筋)は右側の方が強く張っています。   

しっかりと腹部の筋肉をゆるめ、また腰、臀部の治療をさせて頂きました。

 

   その後、別の負傷で来院され、「あれから、腰は良くなって伸びるようになった。        今日は左肩が痛い。」とのこと。

 

腹部の深筋、大腰筋は背骨から股関節あたりまで繋がっています。

股関節を曲げる作用をします。

その筋肉が日々の疲れなどで硬くなってしまうと、股関節も曲げにくく、さらに硬くなると、腰痛となり、伸びづらい状態になります。

 

以前は、腰痛の方の治療は背部中心に行っていましたが、腹部と腰の表裏一体の関係を知ってからは、腰痛の患者さんには、必ず腹部も診るようにしています。

不思議なもので、腹部をゆるめた方が、治りが早いんです。

腰痛に限らず、首や肩、背中のコリ、また自律神経のバランスが乱れた際にも腹部の治療は大事です。     

必ず腹部にも症状が出てきます。