背中のコリと痛み

背中が張って痛む方が良くおられます。

私は、背中の筋肉をすぐに治療せず、別の場所から治療を始めるので、初めて来られる患者さんの中には、「背中が痛むので、背中を先にほぐしてください!」と言われることが時にあります。

 

確かに痛む背中だけをほぐされると、気持ちいいのは良く分かります。

しかし、それは根本的な治療にならず、すぐにまた筋肉が張って痛みを誘発するからです。

 

背中が痛む原因もいろいろとあるとは思いますが、おおよそこの様に診て治療します。

 

1 頭や首のコリから

2 腕の使い過ぎから

3 姿勢が悪く、肩甲骨の動きが悪い

4 自律神経系  (胃や肝臓など内臓の疲れからくる痛み)

5 腰痛から

など、よくあるパターンを挙げました。

 

簡単に説明すると、

1 首が凝っている方はだいたい頭部も硬く、頭部をほぐすと首や背中がゆるんでくることがよくあります。

 

2 腕の使い過ぎ・・・特に腕の後ろの筋肉、上腕三頭筋や力こぶの上腕二頭筋という筋肉がよく張っています。  

これらの筋肉をほぐすと、肩引きの辺りがゆるんできます。

結構多いパターンです。

 

3 肩甲骨の動きが悪い・・・このような方は姿勢が悪い方で、姿勢が悪いがために、肩甲骨が背骨から離れて、背中の筋肉が常に張っている状態になっています。    そのため、肩が巻き肩になっている方も多いです。

 

4 自律神経系の胃や肝臓の疲れ・・・このパターンの方も結構多いです。

ご自身で胃腸などの不調に気づいていない方が結構多いのですが、ストレスや疲れなどで内臓の働きが悪くなると、内臓が背中の筋肉を引っ張るように硬くなるので、痛みが出るようです。

 

5 腰痛から・・・腰痛持ちの方は、体のバランスを取るために上半身の首や肩、背中が良く張っていることも多く、腰の治療後、肩・背中の痛みも落ち着いたという方もおられます。  

 

 みなさんは、どのタイプにあてはまりますか?