肩の痛み

昨年から今年にかけて、下記のような肩の症状で来院される患者さんが多く来られます。

 

・ やや高い所の物を取ろうとして腕を伸ばした時に、肩が痛くなった。

・ 腕を少し捻った状態で、奥のものを取ろうとしたとき、肩にピキッという音がし、 その後腕を上げるのが困難。

・ 肩をつよく打ちつけた後、肩が痛く、腕が上がりにくい。

・ エプロンの紐を結ぶことができない。

・ ブラジャーを後ろでつけられない。

・ シートベルトの付け外しが痛む

・ 服の着脱時が困難

・ 仰向けで就寝中、肩が痛くて目が覚めることがある                                                        

・  何気なしに腕を上げた際に肩が痛いことに気づき、何日経っても痛みが引かない

                  

                                                         など

 

このような症状があり、一ヶ月経っても痛みが引かない、ということで来院されるケースが多いです。

 

これは、肩腱板損傷といって、肩の使いすぎ、または老化によって肩を支えている筋肉が断裂しているのではないかと、推測されます。

    肩は4つの筋腱から形成され、肩関節のインナーマッスルとして安定化の役割を果たしています。

    この4つの筋肉のどれかが断裂すると、このような症状がでてきます。

   断裂が軽ければ、保存療法で筋肉を鍛えるケアが必要ですし、断裂がひどければ、手術が必要なこともあります。

   年齢は中高年の方が多く、五十肩になったかも?と思い込まれる方も多いです。

何気ない動作で肩を傷めた方や、日々の仕事で肩や腕をよく使われる方にも結構多いです。

   

   腱板損傷テストをしてみますと、腕が肩を通過するあたりが、一番痛みが強く、顔に近づくにつれ、痛みが軽くります。

その際に、肩にジョリジョリ、ゴリゴリときしむような音がする方もおられます。

痛む場所は、肩を上げた際に腕の上あたり、もしくは肩の後ろ側に痛みがあることが多いようです。

 

治療をし終えた後、腕が上がりやすく楽なのですが、数日経つと痛みがでて、何だかスッキリと良くならない日が続く傾向があります。

 

 このような方には、医療機関MRI検査をして頂くよう、勧めています。