疲れて硬く張った体のソフト治療

今夏は異常な暑さに見舞われ、体調を崩される方も多いのではないかと思います。

 

40代後半の女性。  

 最近室内外での仕事が交互にあり、外では気分が悪くなるような暑さ、室内の倉庫では足元がひんやりと冷えるような寒さ。

 

このような状況が続き、なおかつ仕事量も普段より多かった、との事。

「仕事が少し落ち着いた頃から、頭部・首・背中にかけてパンパンに張って頭痛や吐き気が出ました。 自分でほぐしたりしたのですが、なかなかいいようにいかなくて・・・」

何とかしてほしいという事で整体を受けられました。

 

 確かに頭部から首・背中、肩から胸、腕とガチガチに張った状態です。

当然、頭痛や気分が悪くなるのも頷けます。

正直どこから手をつけてよいのやら、という感じでしたが、

上半身を少しゆるめた後、今度は足の方を治療していきました。

本人はあまり気づかなかったようですが、足もかなりくたびれており、疲れのサイン、肝臓や胃の不調も診えてきました。 

 

次第に体全体が少しづつゆるんできました。

 

治療の終盤、胃の不調がやや強く残りましたが、ご本人は、胃の調子は別に悪くない、とのこと・・・

「 胃の負担になるようなことは極力控えるように。  これで様子をみてください。  数日経っても体がいまいちなら、また連絡ください。 」と伝え、治療を終了しました。

 「 体が軽くなりました!  大分楽です!  助かりました! 」 と

喜んで帰られました。

 

このように体が強く張った状態は、強く揉むのではなく、やさしく体の緊張を徐々にほぐしてあげるような施術をします。

やさしく、といっても指先にはある程度の力を入れますが・・・。

とにかく患者さんにとってなるべく気持ちの良い治療を、です。

 

強く揉んでほしい、その方が効いた気がする、ソフトな治療では物足りない、と思う方もおられると思いますが、強く揉むことはそれだけ筋肉に負担をかけます。

ソフト治療の方が、体に負担が少なく、効きやすいのです。