朝起きたら、布団に手を着くと痛い
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今回は、前回の突発性難聴になられた患者さんの続きですが、一週間後、施術に来られました。
「この一週間は、首肩のコリ、めまいはなく、
楽でした!
左耳も薬を飲んでいるせいか、少し聞こえが
悪い程度で、快方に向かっています。」
と、嬉しいお言葉。
「実は、前回の施術の次の日の朝から右手首
辺りが痛く、手を着く、捻る、手首を上
下に動かす動作が痛いんです。
力を入れるのも痛くて、物を持つのもつらいんです。」
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よくよく話を聞いてみると、就寝時に右手を内
側に丸め、胸に当てたような状態でうつ伏せに
なったり、横向きなっている、とのこと。
朝起きたら、手首が痛くてふとんに手を着くこ
とができない、とのことでした。
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身体を診てみますと、手首が硬く、窮屈な感じです。
検査をすると、手首の真ん中辺りを特に痛がりました。
手首のすぐ上に手根骨という骨いくつかあります。
小さな石ころのような骨ですが、それらの関節も微妙に動くのですが、凝り固まって動きにくいなっていました。
また、肘から手首までの(前腕)、肩の関節や肩甲骨も硬く、動かしにくい状態です。
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手を着くと手首が痛くてできない。
手首の真ん中あたりが特に痛む、というので、
手根骨の真ん中にある月状骨という骨の
アライメントがずれたのではないか、と思いました。
手首が左側と比べて、隙間なく窮屈で可動域も
悪い。
手首の関節を弛め、月状骨を元の正しい位置に戻します。
また、月状骨だけでなく、月状骨周辺の骨同士
も微妙にずれていたので、それらの骨も
施術しました。
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患部の関節がゆるんで軽くなった感じがしたの
で、可動域をチェックしました。
手首をベッドに着く、上下の動き、捻るという
動作時の痛みがかなり、改善されました。
おそらく、手を丸めた状態で就寝していた際
に、微妙に骨の位置がずれたのではないかと、思います。
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手首が痛いので、腱鞘炎と思われることもよく
ありますが、骨の位置のズレで手首が痛むとい
うこともあります。
突発性難聴に併発する体の不調
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今回は、突発性難聴の患者さんです。
当院に来られた時は、症状が少し落ち着いてから来られました。
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50代半ばの女性。
4月22日起床時に回転性のめまいあり。
その後、大音量の音が聞こえる
病院にて検査の結果、突発性難聴と診断され、左耳がほぼ聞こえてない状態だとのこと。
数日後、片頭痛のような頭痛、めまい、首・肩こりが続く。
実は、今回が初めてではなく、15年ほど前にも一度あったようです。
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これらの症状が出る前の生活は、仕事上のストレスや、脂っこいものをよく食べていた
こともあって、胃の調子もよくなかったようです。
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身体を診てみますと、頭部・首肩・腹部・下肢の胃や肝の経絡・足裏まで、かなり強く
張っていました。
体液の流れが大変に悪いように診えます。
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まず、いつものように張り詰めた腹部から弛めていき、次に下肢の経絡を弛めていきます。
そして、首や肩を触ると、ある程度弛まっていました。
これは、施術ではよくあることですが、首や肩から施術するよりも、
先に腹部や下肢から施術したほうが、首や肩は自然にゆるんでくれます。
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次に頭の施術です。
左の耳の聞こえが悪いこともあって、頭も左側のほうがかなり硬い状態。
頭の帽状腱膜という部分をしっかりとゆるめると、次第に左側頭部もゆるんでいきました。
全体的に、左側の頭のほうが弛み、右側の硬さが少し残りました。
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この時点で、施術前より、かなり身体全体が軽くなったように診えました。
次はうつ伏せになってもらい、身体の後ろ側を施術しますが、この段階で身体の状態が
だいぶ良くなっている感じがしたので、体液の流れがよくなるよう、軽く流す程度の施
術で終えました。
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何だかよい施術ができたな、と思い、術後の検査をしてみると、体がかなり軽くなって
動きも軽くなっているではありませんか!
患者さん自身も、大変に喜んでおられました。
私自身も、よい施術ができたな、と嬉しく思った瞬間です。
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次回の施術は一週間後の予定です。
次回の身体の変化はどのように変化しているのかが、気になります。
ギックリ腰 ( その3 )
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5月は季節の変わり目で、身体が疲れやすい月です。
今月に入って、ギックリ腰で来院される方が多くいらっしゃいました。
症状としては、
・重い箱を持ったとき
・引き出しにある衣類を取ろうとしたときキャッと痛くなった
・やや上にある物を取ろうとして
・最近、腰回りが張って、腰痛になりそうな気がしていたが、変な姿勢でいたら、やはり腰が痛くなった。
・朝、いつもより重いゴミ袋を車から出そうとしたときにキャッと痛くなった
・長時間卓球の練習をした際に、背中や腰が硬く張って、朝の洗顔時やいすから立ち上がる時に痛む
と、何気ない動作で、腰が痛くなり、ロックされたように、動きづらい状態になります。
ギックリ腰的な腰痛のきっかけはいろいろとありますが、
おおよそ、ギックリ腰になる要素は持たれており、ふとした時にギックリ腰になる、ということが多いようです。
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そのほとんどの方は、骨盤の仙腸関節が歪んで窮屈になり、ロックがかかったように、腰回りが硬く張ってどうにもこうにも動かない状態になります。
また、腰が動きにくいので、背中や首や肩にまで負担がかかって張ってきます。
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比較的症状の軽い方は、腰や臀部回りの筋肉をほぐすと楽になりますが、
症状の重い方は筋肉をほぐすだけでは、痛みを取るのは難しく、
歪んだ骨盤を正しい位置に戻さないと痛みは取れません。
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元々少し窮屈になって歪んでいる仙腸関節は、疲労が溜まった際、体勢を変えようとした時に、さらに窮屈になって骨盤が歪みます。
そうなると、ロックがかかった状態になって動きが制限されるので、大変に動きにくい状態になり、生活上、困難になります。
痛み止めを飲んで、痛みが治まればよいですが、中には、効かないこともあります。
そのような方は、腰だけではなく、背骨の関節が動かない状態になっています。
自律神経のみだれからくる首や肩・背中の痛みの施術
今回は、60代半ばの女性。
疲れが溜まっていたのか、GW前は吐き気がするほど首や肩が痛く、
辛いながらも仕事は休まず頑張っていたとのこと。
今は、何とか吐き気は治まったが、首肩、腕、右の背中が痛い、とのことです。
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女性の身体を診てみますと、腹部の緊張が強く、胃の不調が明らかでした。
このような場合は、自律神経の乱れによって、首や肩・背中が緊張し、強く張ってくるので、まず、腹部をやさしくほぐし、体全体の緊張感を取ります。
そして、その身体の不調が足にも反応してきますので、足の経絡(ツボの道)に刺激し、弛めていきます。
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足が弛まってくると、施術の半分は終わった感じで、あんなに強く緊張していた上半身が弛んできました。
このような身体の状態になると、施術家としても大変に施術しやすくなります。
首や肩・胸部・腕は筋肉の筋に沿って流すような感じで、施術していけば、さらにほぐれていきます・・・。
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今度は、背部の施術ですが、ある程度胸部・腹部を弛めていますので、
背部も少し弛んできています。
あとは、背部の細かい部分を丁寧にほぐしていく施術です。
腕の付け根辺りから胸骨11,12番辺りについている広背筋という筋肉は、腕をよく使う方は結構張っています。
また、腰の深部の筋肉をゆるめると、さらに固く張った背部がゆるんできました。
何とか施術が終わり、身体全体の緊張が抜け、弛んできました。
よい施術が出来たな、と思いました。
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「わぁー、気持ちよかったー、身体が軽くなった感じがするー!!」
と、喜んで帰られました。
毎回思うのですが、施術後、患者さんが喜んで帰っていかれるのが、何よりも嬉しいです。
股関節や腰痛の痛みの原因 ( その1 )
こんにちは。
岡山中央卸売市場内🌺ヴィラ整骨院です。
☘️ 今回は股関節周りの筋肉についてです。
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最近の腰周りの治療で、股関節の外側のつけ根あたりの筋肉を弛める事をフォーカスして、施術しています。
股関節や腰の可動域があがり、痛みも軽くなります。
というのも、この辺りについている筋肉は、
・大腿筋膜張筋
・外旋筋群
大腿筋膜張筋 ・・・ 筋肉の走行途中で、腸脛靭帯に移行する筋肉です。
外旋筋群 ・・・ これは、筋肉は一つではなく、6つついています。
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腰痛や、股関節の調子が、悪い方は、これらの筋肉のコリが多く、弛めると、かなり楽になられます。
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また、骨盤が後ろに倒れている人に多いのですが、太ももの内側の筋肉より、外側の方にかなり力がかかり、太ももの外側が硬く張っている方は、股関節を回すと、かなり回しにくいんです。
しかし、これらの筋肉をほぐすと、きれいに回ることがあります。
また、腰痛のほとんどの方は、お尻も硬く張っています。
お尻から、股関節外側についている外旋筋群をほぐすと、かなり腰周りも弛み、腰の捻りの可動域が上がることがあります。
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筋肉は、複雑に絡みあっているので、これらの筋肉だけが、原因ではありませんが、治療をしていく上で、かなり主要な、筋肉なのではないかと思います。
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肩こりと指の痛みの関係
こんにちは。
☘☘ 今回は肩こりと親指の痛みとの相関関係についてです。
60代女性
子供のころから肩こりがひどく、体が前に丸くなる傾向で、ついつい姿勢が悪くなる。
中学生の頃に、バレーボールで左親指を突き指し、その後も時々調子が悪い時もあった。
特に3年ほど前、編み物に凝ってから、左親
指の付け根あたりがさらに伸びづらく、痛むようになってきた。
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まず、この患者さんの体を診ますと、体全体が鋼鉄のようにカチカチでした。
当初、どこから手をつけてよいのか、という感じでした。
とくに肩は、巻き肩で、背中と同様に胸部の
筋肉も硬く張っており、特に胸鎖関節・肩鎖関
節が大変に窮屈で、腕は上がりますが、肩甲骨
の動きがかなり制限された状態でした。
肩甲骨は、左側の方が重いためか動きが悪く、
また右側の肩甲骨の位置は、背骨から少し離れています。
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施術はまず、硬い腹部をゆるめ、体全体の緊張を取っていきます。
全体が弛んだところで、患部の治療に入りますが、まず、肩の胸郭を作る胸鎖関節の緊張を取っていきます。
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鎖骨と胸骨(胸部の中央にあります)の関節で
すが、肩こり・五十肩・腕や手の痛みがあるほ
とんどの方は、この胸鎖関節が緊張しており、
施術の際に痛みを感じます。
この関節がかなり窮屈な方は、弛むまでに時間がかかります。
弛んでくると、次第に痛みは軽くなります。
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つぎに、肩鎖関節を弛めます。
肩鎖関節は肩甲骨の肩甲骨先端の突起部分と鎖
骨との関節です。
この部分が硬いと肩の関節の隙間がなく窮屈なかんじです。
緊張度合いが強いと、少し押さえるだけでも痛みを感じます。
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最後に肩甲骨の動きが良くなるよう、肩甲骨
と肋骨(胸郭)の関節を弛めていきます。
今度は、左親指の治療ですが、周辺の筋肉の硬
さや、手の骨どうしの関節の隙間もなく、動き
が悪いです。
痛くない程度に、少しづつ丁寧にゆるめていきます。
このような治療を何回か行い、今では左肩はか
なり楽になり、左親指の痛みも落ち着いてきています。
左肩が落ちついたのか、今では右の肩の治療を
しています。
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左親指の痛みも患部だけ治療するのではなく、肩周りもしっかりとゆるめる治療をすることで、痛みも軽くなると同時に、また持続性も出てきます。
肩の痛みを放置しておくと、次第に腕・手に負
担がかかり、痛みとなって慢性化していきます。
腕や手が痛くなったら、まず肩からの治療を考えていただきたいと思います。
🌺ヴ ィ ラ 整 骨 院
岡 山 市 南 区 市 場 1 - 1
( 0 8 6 ) 2 6 3 – 6 5 0 0