内臓の不調からくる首・肩の痛み
70代後半の女性。
まだ仕事を持たれており、ゴルフがお好きで、お年の割には若々しく、はつらつとされた方です。
「昨日、美容院で首や肩をしっかり揉んでもらってから、首・肩の調子が悪いです。 とにかく張って重い。そういえば、昨朝起きたときも首がちょっとおかしいな、と思ったけど。今朝から首が回らなくて、首の下のつけ根辺りが痛みます。」
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首、肩周り全体が硬く張っており、どちらかといえば、左の方が重く診え、左肩の上がりも以前から悪いということで、左側を中心に治療をしました。
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次の日、「左側は落ち着いたけど、右の首が動かしにくくてつらいわ。」
左側はすっかりゆるんでおり、右側の硬結が診えてきました。
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2日後の3回目の治療、あまり変わらず、頭を前後に向けるのがしんどいとのこと。
右首を中心に治療をしていましたが、治療中、左後首のやや奥にあるピンと張った筋が痛む、と言うことが何度かありました。
また、左の首の硬さからただのコリではなく、内臓系のコリかも?と思い、
胃の経絡を診てみました。
「胃の調子はどうですか。」
「調子がわるいです。昨年の12月から胃の調子が悪く、食欲がないですね。 一人で悩んでいることがあるから、それが原因かな。」
「胃の不調から来ているような気がします。また、肝臓も硬く張っているようで、疲れも出てきているのかな。そうなると、この場合ただ痛むところを治療するだけではなかなか治りにくいです。 もしよかったら、整体治療をしてみませんか。」と整体の治療を勧めてみました。
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2日後の整体の治療。
彼女の身体は、長年の仕事に耐え忍んできた上に、今現在のストレスから身を守ろうと身体が緊張しているように感じました。
腹部から足の張りを少しずつゆるめていき、全身のバランスを整えることを念頭に入れ、治療をしました。
「あ~きもちいい!!」とうれしい言葉が何度も聞こえてきました。
「この気持ちいいと感じる治療が良い方向に結んでくれたらよいけど。」
と心で祈りながら私は治療を進めていきました。
首や肩の筋肉の硬さが少しずつ柔らかなり、体全体がゆるんで行っているのが診えてきました。
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「何とか強い張りと硬結が少し抜けたようですが、奥にまだ若干の張りが 残ってはいますが、自然治癒する可能性もあるので様子見ということにしましょう。 調子がいまいちならば、連絡ください。」と告げました。
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もう少し早めに内臓の不調からではないか、と気づいてあげれば良かったな、と反省しています。