内臓の疲れからくる頭痛や腰の痛み
先日、気分が悪いぐらい腰が痛く、仕事も出来そうにないと急遽来院
してきた女性。
最近、晩酌のチューハイ1本ほど飲み、薄着のまま座敷かソファーで ごろんと横になることが多かったようです。
来られた日も、「何だか体が寒くてしょうがなくって・・・。 頭も結構痛いんです・・・。」との事。
そのわりには、半袖に素足での格好。
腰はどちらかというと、右側の方が痛く、少し触っただけでもかなり痛がり、敏感に反応する状態でした。
腰の張りと同様に腹部の強い張り、肝臓や胃の疲れも診られます。 右半身全体にピーンと張ったツッパリ感。
この様なピーンとした張り感は冷えが原因だと思いますが、なかなか手強く、落ち着く状態になるには少々時間がかかるものです。
とにかく、腹部の張りをゆるめる事を基本に治療を進め、ある程度ゆるまってくると、体が暖まってきました。
次に頭頸部の治療です。
頭痛の痛みが強いせいか、頭もカチカチに張って硬い状態です。
頭部の治療も、このカチカチした状態を少しずつゆるめていき、リラックスした状態になるようにもって行くと、次第に頭部がゆるんで軽くなってきました。
治療の終盤、体が暖まり、先ほどのピーンとした張りも弱まっているのが診られました。 ご本人も、「触ってもらった感覚が違う! 痛みの強さが違うよ!」と喜んで帰られました。
「大分、体の状態は落ち着いてきました。あとは自然治癒で良くなると思いますが、様子を見て頂き、いまいちなら、また連絡をください。」とお伝えしました。
気になったので、数日後お電話をし、その後の体の様子を聞いてみました。
「あれからすっかり良くなり、今は体をしっかり暖めています。 やっぱり体が冷えていたのかな~?」とのことでした。
疲労が溜まった状態でアルコールを飲み、肝臓や胃の働きが悪くなり、体が冷えた状態になったのかもしれません。 季節の変わり目には、疲れが出やすい時期です。