その息苦しさは胸の筋肉の硬さが原因?
先日初めて来院された、昭和一桁生まれの80代半ばの男性。
首と肩こりの治療で来られました。
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症状は、
・首が硬く張って上を向くことができない。
・趣味で将棋をするが、だんだん首が硬く張って次第に頭がボーッとしてくる。
・若い頃、仕事上、左肩で松の木をよく担いでいたため、左肩の筋肉が硬く張り、
未だに肩が痛む。
・胸の筋肉が張って、痛くて仰向けになれず、いつも横向きになって寝ている。
・右腕に多少シビレがある。
・呼吸がしにくく、いろいろと医療機関に行って検査をしたが、特に異状はない、といわれるばかり。
このような体の状態でお困りでした。
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治療当初、頭をベッドに付くことができなかったので、枕をして、まずは、胸の筋肉から擦りながら弛めていきました。
ある程度、胸の筋肉が弛んだので、枕をとってみますと、仰向けになることができるようになり、喜ばれました。
次に、頭をほぐしていきます。
かなり硬い頭蓋骨です。
しっかりほぐしていくと、首のコリもゆるんで柔らかくなっていきました。
治療後、「息がしやすくなった! 頭も少し上を向くことができる!楽になったわ!」 と、大変喜んで帰られました。
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また先日、70代半ばの高齢者の女性で、
肩こりの治療で来られました。
日常的に、左手で本を持って読書をすることが多いようです。
その分、右胸より、左胸の筋肉の方が硬結が強く、同じように弛める治療をしました。
次に来られた際、
「大変肩が楽になりました。 また、おかげで呼吸がしやすくなりましたよ。」と、
おっしゃってくださいました。
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高齢者に限らず、若い方でも、姿勢の悪さや、長時間での前かがみの作業などで、胸の筋肉が圧迫されるような状態が続くと、呼吸がしにくくなることがあります。
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胸の深部の筋肉には肋間筋という呼吸に関与する筋肉があります。
呼吸をするたびに、肋骨を引き上げたり、引き下げたりします。
胸の筋肉が硬くなると、動きにくくなるので、結果的に呼吸がしにくくなります。
胸の筋肉をほぐすことによって、背中の痛み、腕、手指の使い痛みやコリ、首や肩のコリなど、意外と万能によく効く場所でもあります。
🌺 ヴ ィ ラ 整 骨 院
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